「真珠湾攻撃当時にハワイにいらっしゃった生存者 の方々の通訳をしました。」Although the world is full of suffering, it is full also of the overcoming of it.
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真珠湾攻撃当時にハワイにいらっしゃった日系人の方々の通訳をしました。
依頼は読売新聞から頂き、記事は12月8日の朝刊に掲載されました。 「真珠湾は苦難の始まり」「ハワイでは裏切り者」と言われた日系人の方々 ご本人は沖縄戦に米軍兵士として従軍、弟は日本軍で鉄血少年隊として戦っていたそうです。 幸いにも弟さんは捕虜となりハワイへ移送されたとのこと。弟さんはアメリカ人でもあるのですが、 ハワイの捕虜収容所から解放されたのは1年後だったそうです。
記事は12月8日の朝刊の一面と国際面に記載され、記者さんからは「的確な通訳ですね」と お褒めの言葉を頂きました。私は通訳としてだけではなく、伝承者の一人として この機会を胸にしっかりと刻みました。生存者の皆様は、すでにご高齢でいらっしゃいます。 いつか生の声を聞く機会もなくなるでしょう。
ご高齢になられた生存者の方々の通訳を務めさせていただく度に、当時の日系人の方々の 混乱と不安な状況を直に聞く機会に恵まれます。自分が当時の母親だったらこのような気概があるでしょうか? このような子供達を育て、二世兵士としてアメリカ軍のために送り出すことができたでしょうか?
そんな私を、ヘレンケラー氏のこの言葉はいつも奮い立たせてくれます。
Although the world is full of suffering, it is full also of the overcoming of it.
世の中は辛いことでいっぱいですが、それを打ち勝つ機会も満ち溢れています。
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